2025年09月04日
【出産祝い金10万円の政策効果検証は必ずやろう・こども若者参画を着実に・次なるパンデミックでは医療従事者のケアを】(2025年9月4日 民生常任委員会)
9月4日の民生常任委員会の報告です。
上地市長が選挙で訴えた「出産祝い金独自に10万円」はなぜかみんなあまり質疑せず、火葬場が来年年始は日の並びで混みそうだから友引日も開けますよ!という条例改正はみんな質疑する、という一日でした。
わたしからは
・「出産祝い金独自に10万円」は、毎年1億円かかる事業なので、政策効果はしっかり検証するように
と求めました。当たり前のことなのですが、言っておかないと「市長肝煎りだから」で政策効果の検証はスルーされますので、言いました。
その他、加藤ゆうすけとしては主に、
・今度作られる横須賀市新型インフルエンザ等対策行動計画改定に関する質疑の中で、コロナ禍では医療従事者が過酷な勤務を強いられたことを踏まえて、次なるパンデミックでは人的資源の観点からも、ご家族も含めたケアを計画の中でしっかりと考えてほしい
・こども若者の社会参画を進めるために、児童福祉審議会にこども若者枠を追加するにあたっては、ただ委員を追加するだけではなくて、意見を出しやすい雰囲気づくりを、きちんと制度で担保してほしい
ことを伝え、部局としてもおおむね理解を示す答弁でした。
その他、内容全体のまとめは以下の通りです。
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■健康部関連
💡おもな議案・報告事項
- 議案第93号 火葬場の条例改正:来年の年始が友引で焼き場が混みそうなので休場日を開場日に変更できるようにする。
- 議案第81号(補正予算) 火葬場開場日追加に伴う経費補正(出ていく:運営経費72.2万円、入る:使用料増48万円)。
- 議案第82号 後期高齢者医療特別会計補正(子ども・子育て支援納付金制度に対応するシステム改修)。
- 一般報告
- 公用車による交通事故(軽傷発生、再発防止策を報告)。
- 新型インフルエンザ等対策行動計画の改定(コロナ対応を踏まえ幅広い呼吸器感染症に対応)。
📢他委員の発言
- 火葬場に関する質疑がたくさん!火葬場の市外利用や広域連携の可能性、葬儀社からのの要望、周知方法、葬儀場・火葬場と友引の関係
📢市側答弁
- 火葬場はキャパシティ上は将来的にも対応可能。友引日の試行的開場は近隣自治体の事例を参考に効果を検証。周知は葬儀社経由を中心に行う。
📢加藤ゆうすけの質疑
- 横須賀市新型インフルエンザ等対策行動計画改定に関する質疑
- コロナ禍が医療従事者へ与えた影響を市としてどう振り返っているかを質問。
- 市は「コロナ対応史」を発行し、公式サイトで公開していると答弁。
- 人的資源の配慮の視点が計画上にあまり明記されてないのではないかと懸念を指摘。医療従事者の心身のケア、医療従事者の家族の心身のケアを十分踏まえた改定にしてほしいと要望。
- 医療従事者のフォローは国・県の役割ではありつつも、市の計画でも対応できるよう盛り込んでいると答弁あり。
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■福祉こども部関連
💡おもな議案・報告事項
- 議案第81号(補正予算)
- 公設放課後児童クラブ開設準備(望洋小学校、大楠幼稚園跡地)など
- 議案第88号 民生委員定数条例改正(584→591人へ増員)。
- 議案第91号 放課後児童クラブ設置条例改正(望洋小・大楠幼稚園跡地に市立クラブを設置)。
- 議案第83・84・85・89・90号 保育園・子ども園関連、児童福祉審議会条例改正(子ども・若者委員の追加)など。
- 議案第92号 新たな障害福祉サービス「就労選択支援」の追加に併せた条例改正
- 議案第99号 南こども園新築工事関連契約変更:コンクリートのごみが60トン以上でてきたので増額
📢他委員の発言
- 民生委員増員理由、放課後児童クラブ公設化の詳細な背景、こども若者参画、コンクリートのごみに関することなど。
📢市側答弁
- 民生委員増員は新築マンション増加や世帯担当の過重を踏まえたもの。
- 今後、公設放課後児童クラブはそこまで増えないだろうとの見通し(いま相談を受けているところもない)。
📢加藤ゆうすけの質疑
- こども若者参画(児童審議会条例改正)について質疑
- 28→30人にしたことで、こども若者枠は2名を想定していると答弁から判明。
- 委員が望めばオンライン参加はできる◎と市から答弁を得た。
- こども若者の社会参加や審議会への登用の意義を強調。
- 単に2名入れるにとどまらず、その2名が意見を出しやすい環境を制度で整えるよう要望。
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地域支援部関連
💡おもな議案・報告事項
■議案第81号(補正予算、地域支援部所管)
●行政センターにおける地域情報誌発行(印刷代 34万円)
- 目的:地域活動の活性化、先進事例の横展開、行政センターと住民のつながり強化。
- 内容:行政センターごとの表紙+共通記事。町内会担い手不足対策や地域イベント、地域で活動する人の紹介を掲載予定。
- 効果:担い手不足対策の広がり、新たな参加者の創出、活動者のモチベーション向上。
●大楠幼稚園跡地整備(駐輪場・フェンス工事 1,498万円)
- 背景:公共施設再編の一環で、大楠幼稚園跡を「憩いの家」として改修中。地域から「通路が狭く危険」との要望あり。
- 内容:駐輪場整備(自転車と歩行者を分離)、園庭と駐車場の間にフェンス設置。
●マイナンバーカードと在留カード一体化対応端末導入(210万円)
📢他委員の質疑
- 地域情報誌の発行頻度、より簡易で頻繁な情報交換への要望
📢市側答弁
- 情報誌はまず全市対象で試行し、反応を見て継続を検討。大楠幼稚園跡地整備は安全対策のため地域要望に即応。
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■こども家庭支援センター関連
💡おもな議案・報告事項
- 議案第81号(補正予算) 出産子育て応援祝い金(国の妊婦支援給付金10万円に加え、市独自10万円を支給、総額9,900万円)。
- 議案第87号 女性自立支援施設基準改正(職員に管理栄養士を追加)。
- 一般報告
- 療育相談センター定員変更(福祉型+医療型→児童発達支援センターに一元化、定員90→50人へ)。
- 公用車事故の発生報告。
📢他委員の発言
- 出産こそあて応援祝い金支給では、流産や死産をされた方々の尊厳が守られるように、かつこの支給も必ずなされるようにとの要望
📢市側答弁
- webサイトもリニューアルし、必要な方に情報を届ける。
📢加藤ゆうすけの質疑
- 出産子育て応援祝い金について質疑
- 給付10万円を行ったことの政策効果をきちんと測定し、評価するよう指摘。