2025年09月27日
【ねこ2】(2025年9月27日 決算審査 民生分科会)
引き続き、決算審査の報告です。
以前、保護猫譲渡会の見学をさせていただき、思うように去勢・避妊手術が進まない課題を伺いましたため、そのことを踏まえた質疑をしました。
●その時のブログ:ねこ
https://www.katoyusuke.net/blog/25071201
横須賀市では、地域猫活動支援事業 として、動物愛護センターにて、地域猫の避妊・去勢手術を無償で行います。
質疑によると、地域猫活動を行う団体が62団体あるそうなのですが、手術の実績としては避妊28件、去勢27件。
年間で1団体当たり1匹にも満たないというのは、たしかに「思うように去勢・避妊手術が進まない」というお声が数字に表れていると私は感じました。
ここで、そもそも「地域猫活動」とは何なのか?確認してみましょう。
■🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈■
地域猫活動とは:
地域猫活動とは、飼い主のいない猫(野良猫)に不妊手術を施し、その後地域住民の十分な理解のもとで、飼育管理者を明確にして適切に管理する活動のことです。この活動では、対象となる猫を把握し、エサやトイレの管理を徹底することで周辺環境の美化に努め、一代限りの命を全うさせながら、猫の数や猫の被害を減らすことを目指します。
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3180/hosei/seikatu/doubutu/chiikinekokatudoushien.html
■🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈■
事業の目的には、明確に、「(過酷な環境で生きなければならない)猫の数を減らす」ことがあります。
つまり、「減る」ということが重要なわけです。
そこで「避妊・去勢が必要な地域猫の数」について確認をしたところ、「全体的な感じとしても、猫はそんな増えてない、むしろ減ってるんじゃないかなっていう印象」ということでした。
決して行政が努力していないわけではありませんが、実際に地域猫活動に携わるかたのお声を踏まえると、もう一歩の努力が欲しい答弁だな、と私は感じました。
皆さんはどうお感じになるでしょうか?🐈
■🐈🐈🐈🐈質疑の書き起こし🐈🐈🐈🐈🐈■
▽加藤ゆうすけ
52ページ。 動物愛護管理事業のところなんですけれど、先ほど、ふじその議員との質疑の中で、地域猫活動グループがどれくらい増えているかという問いで、直近62団体というお答えだったんですけど、これ増えているかどうかっていうのはどうなんでしょうか。
●保健所生活衛生課長
はい、あのすいません、手元にちょっと資料がすぐ見つからないんですけれども、あのまあ、横ばいぐらいかなっていう感じを持っております。
▽加藤ゆうすけ
ありがとうございます。 まあ、増えても減ってもいないというところなのかなと思うんですけれど、あの地域猫活動支援事業として、まあ、自分概要の31ページの方だと、避妊28件、虚勢27件ってあるのが、動物愛護センターの方での猫の避妊去勢手術だと思うんですが、この実績数を、まあ、近年同程度で推移しているとは思うんですが、この避妊・去勢が必要な地域猫の数自体っていうのは、どのように推移しているんですか。
●保健所生活衛生課長
地域猫の数なんですけれども、申請するときに登録はしていただいてるんですけども、経緯の推移については、ちょっとまだ追い切れないところがございます。
ただ、地域猫の数についても、そんなには増えていない。 野良猫、まあ、地域猫以外の野良猫、飼い主のいない子猫まで把握ができないんですけども、全体的な感じとしても、猫はそんな増えてない、むしろ減ってるんじゃないかなっていう印象を持っております。
▽加藤ゆうすけ
昔ほどは、まあ、昔をどこで捉えるのかにもよるんですが、まあ、そんなに頻繁に野良猫が増えちゃってというところではないと思うんですが、ただ、62団体いらっしゃって、避妊28件、去勢27件なんで、まあ、年間にすると、一団体1匹未満っていう件数になると思うんですけど、この、避妊去勢が必要な地域猫の数っていうのが、その現状で、年間50、60匹程度でいいのか? それとも、本当はもっと多いのか? というところは、どう捉えていらっしゃるんでしょうか?
●保健所生活衛生課長
今、委員おっしゃる通り、動物愛護センターの方で、地域猫活動支援事業の中で不妊手術を行っているところです。 で、ここ数年前からなんですけれども、全国的なところで活動している民間団体がございまして、そこの団体が、各行政枠として希望すれば、その団体の費用で、地域猫活動に関する費用を負担してくれる事業がございます。
動物愛護センターの方で、その部分、ちょっと予定が合わなくて、こなせないときには、そちらの民間団体の方の地域猫活動の方の不妊手術を利用するように、まあ、それも、こちらの動物愛護センターで関与はしてるんですけども、そちらの案内をして、不妊手術の量をある程度こなしているっていうところもございます。
▽加藤ゆうすけ
まあ、ちょっとやっぱり気になったのが、地域猫活動、猫の保護されている方から、保護活動を行っても、理想のペースでなかなか避妊・去勢手術がお願いできないなというところを伺っていたんで、そのあたりというのは、どのように把握されているんでしょうか?
●保健所生活衛生課長
はい、動物愛護センターの方でですね、基本的に火曜日、水曜日、木曜日の方で不妊手術を行っております。
獣医師が不妊手術してるんですけども、手術室が1つということもございますし、事前にですね、手術のその予定日を開けることも必要で、獣医師の方も2人で基本でやってますので、その予定枠を調整しております。
で、その中で、その地域の活動をしているかたがたも捕獲器を用意して、そこで捕獲器に猫が入らなければ持ってこれなくて、こちらの方で待ったとしても、不妊手術ができなかったということもございます。
計画的にやっているところもあるんですけども、お互いに計画の予定を調整して、猫が捕獲されて、こちらに持ってきてもらえれば、不妊手術するという形になりますので、スムーズにいかないところもございます。
▽加藤ゆうすけ
獣医師さんの人数と、部屋の都合と、猫が入らないというタイミングの問題はあると思うので、難しいのかなと思うんですが、やはり、動物に関わるさまざまな団体との連携が、動物の愛護及び管理を進めていく上で必須っていうのは、上地市長も本会議でおっしゃってたので、ぜひですね、地域の猫もぜひ、人間優先というよりは、地域と猫のことも、結局は人間に起因する問題ではあるので、目を向けていただければと思うんですが、いかがでしょうか?
●保健所生活衛生課長
委員おっしゃる通り、動物愛護センターの獣医師は、動物に対する愛が事務職よりも、事務のかたも当然ありますけど、その思いが強いです。 地域猫のことについて、今まで十分考えていますけども、またこれからも考えていきたいと思います。