26.03.05 Thu
【予算審査でつっこんでいます】(2026年3月5日 民生分科会 福祉こども部
代表質問も終わり、委員会(分科会)に分かれての詳細な予算議案審査を行っています。(参考:会派一市民の代表質問に関する報告facebook投稿)https://x.gd/oBwKZ3月4日は加藤ゆうすけの質疑する福祉こども部の議案審査でした。加藤ゆうすけの行った主な質疑を紹介します:■1. 地域包括支援センターが大変すぎる介護が必要なご家族がいれば必ずお世話になる、地域包括支援センターの運営は、年々大変さを増しています。65歳以上の人口が減少局面に入る一方で、より手厚い支援を必要とする75歳以上の人口は増加を続ける局面に突入しているからです 。現在の委託料では、ニーズが増える中で予算が減るという事態を招きます。国の仕組みである以上、市側もなかなか手が出しづらいところは理解しますが、向こう4年間の市の基礎にある計画「横須賀再興プラン」に掲げられた「適正な人員配置100%」という目標は、そもそも最低限度の基準であり、これにもまだ届いていないことが質疑で明らかとなったので、引き続き手厚い下支えを求めていきます。■2. 重度障害者の就労支援障害のある方が地域で「自分らしく」暮らすための施策について、予算上の複数の拡充を確認しました。①重度障害者の就労支援策自営業を営む重度身体障害者の方からの要望をきっかけに、仕事中や通勤時の介助支援が予算化されました。障害があるかたが働く際、「仕事中と通勤では介助が使えない」という課題が長年あり、これを解消するための制度を国が作ったのがようやく2020年になってからでした。今回、横須賀市内で1名利用希望者があり、予算化したとのことでした。②自動車運転免許取得費の助成拡大身体障害のみだった対象を、知的・精神障害の方へも拡大することを政策提言で求めており、これが予算化されました。新年度から10万円×3件分=身体1件・知的1件・精神1件 という考え方のようです。 拡大されたことが正しく広まれば、さらに多くのかたが利用を希望されるはずです。特別支援学校、就労移行支援事業所などへの周知徹底を求めました 。③重度の身体障害があるかたの訪問入浴サービス事業の回数が増えた6月から9月の利用回数が、月6回から8回に増えました。この猛烈な暑さの続く夏場に毎日お風呂に入れないということはそもそもおかしい!というご意見もごもっともだと思いますが、まずは段階的に回数を増やす意味で、前進でした。■3. 保育士の処遇改善の視点に、男女間賃金格差の是正の発想が足らない●経験年数7年以上の保育士への月額4万円支給制度は良く機能している保育士の処遇改善については、長年の独自助成が着実に成果を上げていることが明らかになりました。経験年数7年以上の保育士への月額4万円支給制度を2019年度から横須賀市は行っています。この対象者数が当初の105人から2025年度は247人、そして2026年度見込み248人へと大幅に増加しているとわかりました。政策の因果効果まではこれだけでは立証できませんが、長年本市で保育士をしてくださるかたは着実に増えており、これはよかったです。●「一時預かり」の処遇改善と男女間賃金格差今回新たに、一時預かり事業所の保育士への処遇改善も予算化されましたが、その基準設定において「男女間賃金格差の是正」という視点が全く抜け落ちている質疑が見られたため、これを質しました。何が課題なのかあまり伝わってはいないようでしたので、今後も言い続けます。(※ブログ末尾に該当箇所の書き起こしを載せておきます)■4. 紙おむつ支給事業の削減:公平性と負担の再考昨年12月から議論を続けている、要介護1・2の方を対象外とする「紙おむつ支給事業の削減」についても厳しく問いました 。●約1,500万円の重み他部局の事業見直しと比較しても、この削減は本当に必要だったのか。市側は「介護保険料で賄うことによる不公平感の解消」を理由に挙げましたが、利用者に与える影響は小さくありません 。●再判定の勧奨まだ議決してないので削減決定ではないですが、仮に支給が打ち切られることになった場合、対象者に対し、状態に見合った介護度への再判定を丁寧に案内するよう私からは求めました 。 そもそも「必要だから、紙おむつ支給を求めていた」と私は考えるものの、部長としては「使っている方が、本当にその方が、家族の負担が大きい方なのかどうなのか?という、正直疑問なところもありまして」と答弁していました。現場のケアマネージャーからも同様の声がある、との話ではあり、「そこまで必要はないけれどもらえるからもらっていた」ケースが混じっているのかもしれませんが、だからといって「必要だから、紙おむつ支給を求めていた」かたが今回の削減対象者に全くいないわけではないと思いますので、悩ましいところです。次回の加藤ゆうすけの質疑は、3月6日、地域支援部の議案に対して行います。ーー保育士の処遇改善のところ書き起こしーー▽加藤ゆうすけ88ページ 一時預かり事業所の保育士などの処遇改善のところ。こちら、先ほどの質疑のご答弁で「令和4年か5年の時に、女性全体の平均の賃金と保育士の女性全体の賃金との差が、約3%、9000円ぐらいあったと。 それを埋めるために新しくできた処遇改善制度があって、それをほぼ同じようになぞって金額を決めて設定した」という答弁でした。当時の議論で、なぜ女性全体の平均の賃金と、保育士の女性全体の賃金との差を取ったのか、なぜそうしたのかという部分ってお分かりになりますでしょうか。 ●子育て支援課長 はい。 あの、様々な議論の中でですね、あの、保育士の給与が低いという議論があって、国の中でですね、処遇改善というのをいろいろ推し進めていったところです。その中で、少なくとも産業平均全体よりも少ない、保育士がですね、その国の予算全体も考えてだと思います。全体と比べてももちろん良かったでしょうし、女性全体と比べても良かったんでしょうが、多分一番、あのー、なんていうかな、差が、ギャップが少ないところというか、あのまず、いきなり大きく上げることはできませんので、まずは女性全体としては、全産業よりは当然女性全体の方が少ないですから、あのまずは少しスモールステップとして、目標として一番近いところのギャップを埋めようということで、おそらくそこを目標とした処遇改善が行われたんじゃないかと思いますが、すいません、あのただ、それが結論として述べられているわけではないので、これは推測でございます。 ▽加藤ゆうすけまさにおっしゃっていただいたように、「まずは」というステップだったと思うんですね。 他方、やはり国としても、おそらく令和3年頃からですけど、この議論、すでに、公定価格を評価する上で、女性の全産業平均との比較っていうのは、比較の軸としてやはり不適切で、全産業の男女計の賃金との乖離について課題設定しなければいけないというところは、気づいていたはずなんですよね。それはつまり、男女間賃金格差の是正の話なんですけれど、今回、そういった意味で、全産業の男女合計の平均賃金との差を取って設定はしなかったというのは何か理由があるんでしょうか。 ●子育て支援課長 はい。 あの、今回、まずこの一次預かりの保育士の処遇改善をしようといったきっかけがですね、あの、認可の保育園は様々な処遇改善がありますけれども、一時預かり事業の保育士というのは、処遇改善というのが全く恩恵を受けていないという状況です。で、特にあの(保育園と一時預かり施設の)併設型であればですね、本体の方の保育士と併設していればですね、恩恵を受けることができるんですけれども、単独型で行っている一次預かりですと、全く処遇改善の恩恵が受けられない。そうすると、同じ保育士として働いていて、で、さらに一次預かりの中には待機児童を受け入れている一時預かり保育事業所もありまして、認可並みに待機児童対策に資する事業を行っているにも関わらず、保育士が給与が、そもそも認可と差がついてしまうというところがありまして。完全に埋めることはできませんが、少しでもですね、その認可の保育所との処遇改善を埋めようということで、まずはその女性産業全体とかっていうことよりも、認可保育園との差を少しでも埋めようということで、今回この処遇改善加算をつけたという経緯でございました。 ▽加藤ゆうすけやはり先ほどのご答弁だけですと、どうしても男女間賃金格差の是正の課題がすっ飛んでしまいますので、その男女間賃金格差の是正について検討した上で、財源上、今回やむを得ずという部分について判断したのか、検討すら上らずに判断したのかでは、大きな違いだなと思うんですね。 なので、当然、男女間賃金格差の是正っていう観点も持てば、国全体としてはそれ取り組んでいるわけですから、やはりおのずと全庁的に「処遇改善が非常に必要だ」という意識も上がると思いますし、そうすれば担当課としてもさらに強く(財政部に予算を)求めることもできると思いますので、とても必要な処遇改善だと思っておりますので、ぜひその視点も今後の議論に生かしていただけないでしょうか。 ●子育て支援課長そうですね、あの、男女間の賃金格差という、まあかなり大きなテーマになるので、どちらかというと保育士は女性がまだまだ多い職場ですので、認可、認可外、一時預かりも含めて、全体として、そういった視点を持ってですね、いろんな施策を考えるときには検討したいと思います。